2025年 9月 / クリーティングは1日にしてならず
    

9月 / September

  
30日 / 火曜日  近況報告です
 
師匠の大原さんが、お亡くなりになって2か月が経ち、
秋の気配も感じられるようになってきました。
訃報を聞いた直後は、まさに「青天の霹靂」そのもので、数日は呆然としておりましたが
その後、気を取り直して夫婦で今後のことを話し合いました。

製造元でもある大原さんが急逝されて、師匠の手掛けた製品の供給が止まることとなりました。
一時は、他の商品から良いものを探し、卸していただくことも考えましたが、
私自身、クリーティングコートに惚れ込んで開業したという経緯もございますので、
やはりそのようにはどうしても考えられず、
非常に厳しい道のりではありますが、残っている在庫の液剤をベースに
大原さんが作ったクリーティングコートに限りなく近い製品を自分で作ろうと決意しました。
更に、私自身がクリーティングコートを使用してきて感じていた改良点を加えた新商品
が作れないかと、OEM企業様に試作品の製作依頼をいたしました。

試作品が出来ましたら、実際に実車を使用し試行錯誤が始まります。
液剤の質感、そして何より使用感と仕上がり感を、五感を研ぎ澄ませながら
試作品を完成させてゆこうと思っています。
そこで脳裏に浮かぶのが、
「掌の感覚は大事やで。それから保護膜に騙されたらあかんで。自分の掌の感覚を育てるんやで。」

という師匠の言葉です。

均等な保護膜を作るのに、スポンジの力加減はもちろん、
タオルでの拭き上げ時にも掌の感覚で拭きムラを探りながら施工することが重要だという意味です。
「保護膜に騙されるな」というのは、スポンジが軽く滑るからといって、十分に液剤を塗り広げられているとは限らず
もともと残っている保護膜の効果でスポンジが軽い感触の場合もあるので、そこをきちんと掌で見極めないと
塗りムラ拭きムラが出来てしまうという意味です。
この師匠の言葉は、現在でも脈々と私の中に生き続けております。
その掌の感覚を最大限に使って、試作品を完成させたいです。



このDVDに出会ったおかげで現在の私がおります。
絶対に諦めずに頑張ります!

今後の、進捗状況は随時ホームページ及びブログにてお伝えしますので
どうか今しばらくお待ちください。
どうぞよろしくお願いいたします。


過去のブログで大原さんを象徴する文面がありましたので
ご紹介させてください。
2019年4/6分と、4/27分をお読みいただけますと嬉しいです。

最後に、亡くなる一ヶ月前に大原さんにかけていただいたお言葉も紹介します。

「谷岡さん、継続は力なり、手掛け仕上げは出来映えと保護膜なりやで。」

大原さ~ん!これからも突っ走りますので見守っていてくださいね~!!






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